裕福な地域で生物多様性が高いのは本当?京都市内で明らかにする!

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About This Project

近年の都市化に伴い、生物多様性は失われてきました。その一方で、人間の活動が大量の外来種を招き入れてしまうなど、人間が都市の生物多様性を高めているとも言われています。私は今回「裕福な地域では生物多様性が高い」という仮説を立て、それを検証するための実験を行う予定です。京都市内に200箇所のプロットを決め、プロット内の植物の状態を観測するとともに、植物多様性と収入や家族構成等の社会経済因子との関係について調べます。

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What is the context of this research?

多くの人たちが世界中の都市に住むようになったため、都市における植物の多様性が大きく変化してきました。特に、裕福な市街地ほど植物多様性が高くなるということが言われてきており、このことを「luxury effect」と呼んでいます。その理由として、裕福な人々は高価な植物を買う余裕があるか、あるいは裕福な人々が住んでいる市街地の生物多様性がもともと高いということが考えらえれます。luxury effect に関する研究は、過去数十年間で増加してきましたが、都市における植物多様性のメカニズムが十分に理解されたとは言い難く、特にアジアでの研究は比較的に少ない状況です。

What is the significance of this project?

そこで本研究では、京都市内における植物多様性について調べます。アメリカやヨーロッパ諸国の都市で行われた先行研究では、植物の種の多様性のみが考慮されていましたが、本研究では種だけではなく、植物の高さや直径などのデータに基づいた解析を行う予定です。また本研究の成果を都市環境マネジメントに活用することで、世界的な生物多様性保全の実現にも貢献できると考えています。

What are the goals of the project?

実験では京都市内に200箇所のプロット(各プロットの大きさは400平方メートル)を設置します。各プロットにおける植物データ(種名、高さ、直径など)とプロットデータ(社会経済データなど)を記録し、クラスター分析を用いて京都市の植物多様性のパターンを解析します。

次に、多重回帰モデルを用いて社会経済的な要因が都市の植物多様性に与える影響を分析し、裕福な市街地がより高い植物多様性を持っているかどうかを解明する予定です。この研究によって京都市内の植物地図と研究レポートを作り、研究結果が国際学術雑誌で発表することを目指します。

Budget

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地図データ購入費:プロットを設置するために、京都市建築士会販売されている用途地域地図を購入します。交通費:近所の観測地までは自転車で移動しますが、遠い観測地へは公共交通で行く予定です。京都市で交通一日券は8ドル(約800円)です。人件費:20日間、1日約37ドル(約3700円)で現地調査のアシスタントを雇う予定です。アンケート調査費:社会経済データ(例:世代規模、年間平均収入など)を取得するためにランダムに選ばれたプロットから100世帯を選択し、アンケートに答えていただきます。調査受けた相手に4.25ドル相当のプレゼント(例:京都大学のフォルダー)を差し上げます。

Endorsed by

I am really glad to hear about this project. I believe it will be expected the wonderful results. This researcher is the best person to do this research.

Project Timeline

データ収集:200箇所の観測地での調査は2019年末までに終える予定です。

データ分析:収集されたデータを基にクラスタリング解析を用い、京都市内の植物多様性パターンを調べます。さらに多重回帰モデルで社会経済因子が都市の植物多様性に与える影響を分析します。

研究結果は論文として発表し、Experiment.comのラボノートを通じて支援者と結果をシェアします。

Aug 26, 2019

Project Launched

Sep 30, 2019

Data Collection: The plant diversity investigation

Nov 30, 2019

Data Collection: Questionnaire on the residents' socio-economic status

Dec 31, 2019

Data Analysis

Feb 29, 2020

Research Article and Report Writing

Meet the Team

Jiefeng Kang
Jiefeng Kang
Doctoral Student

Affiliates

Graduate School of Global Environmental Studies, Kyoto University
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Jiefeng Kang

Because of my passion for the environment and conservation, I spend my time researching urban ecology. I focused on researching the environmental impacts of energy and water during my Master's degree. Now for my Ph.D. I am focused on urban biodiversity and ecosystem services. During my Master's, I published 4 SCI research articles as the first author.

On the side, I have launched or participated in several environmental education programs since my undergraduate days. During the summer of 2014 I served as a part-time research assistant for Shan Shui Conservation Center. I have also served as a conductor of a plant inventory survey at a research institute.

Additional Information


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